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神戸北野町(個人臓)

■風景は自然の中だけに有るものではない。

隠岐の島

■私にとって風景以外のものを描いても、それは風景の切り取りで、何等かのメッセージの発信することには変わりがないと思っています。
■白い雪景色を好んで描いていると、花も白い色を選んでしまいます。別に手持ちの絵の具が無いわけではなく(笑)私にとって「白」は永遠の憧れの色なのです。ですが白を色と言えるのかと言えば疑問でもありますが。しかし、絵画だけでなくあらゆる分野でも白い色は重要な役目を果たしていることは間違いがありません。いわば色彩の中では最も基本になる色ではないかと私は考えます。
水墨画の世界でも墨と紙の白い部分で表現しますが、透明水彩画でも同様に、白いものは紙そのものの白を生かして描くことを基本にします。ガッシュ(不透明水彩)の様に白を使わない為には若干のマイナスの計算も必要で、そうしなければ白を生かした水彩画は描けないように思います。 つまり紙の白さを生かさなければ、自動的に画面全体の色調も暗く濁り、透明水彩画の命である色調の透明感が失われます。故に私の描く作品にとって大事なテーマが白い絵を描くことなのです。
では以下静物の作品をこちらから順次ご覧ください。

卓上静物の頁へ移動する

花菖蒲
■白い薔薇 個人蔵

素描淡彩画(スケッチ)

■私は基本的にスケッチ画と本画(作品)とは別なものだと考えています。描き手描いたものは作品には違いないのでしょうが、綺麗な水が大量に必要となることや画面サイズの制約等で、現場で描けるのは上のスケッチ程度になります。本来は情報収集の為の素描なのですが、スケッチもそれなりに気楽に描いた良さが出来ていれば、敢えて淡彩画の作品として公開する場合もあります。


■スケッチ
湯浅古道(和歌山湯浅ま後)
京都化野賛同
赤目八十八滝(三重県)
雨上がりの道(滋賀県米原)
陸揚船(和歌山湯浅)
花 筏

■奈良稲渕の棚田

■卓上の静物たち

物を上から吊り下げて描く

■吊るすと上から垂直に目線が動く構図になるので面白い。

■男子は元々こんな玩具が子供の頃から大好きなんです。                          その理由はよく分らないのですが、きっと女性が花を好むのと同じで、ミトコンドリアのレベルでそうなっている様な気がします。生涯童心(どうしん) を失わないという意味からも大事にしたいモチーフです。だから、下のこんな忘れ去られた自転車でも描いてみたくなるのかなと思います。     

■其の③実(み)物を描く

■あまり大きなサイズには向かないが、小さく気楽な箸休め的には枝もの(実もの)が丁度いい。            

綿の実

卓上静物

■絵画には風景画、人物画、そして静物画の三つのジャンルがあることは誰でも知っている。              専門的に細かく分ければまだ細分化出来るかもしれないが、それはされとして静物画とは、花や果物、人形等を描いた絵のことを一般的には静物画と呼ばれることが多い。しかし庭の一角で咲く薔薇の花を描いた絵は静物画なのか?それとも風景画I\になるのか?そんなことはどっちでもいいと言う意見もあるだろうし、作者が自分で決めればいいことだと言われるとそうなる。或いはそんな古い分類そのものが現代に合わないような気もする。

では卓上静物画とはなんなのか                                      私の個人的な考えでは室内の一角にある卓上(テーブルでなくても)に置かれたモチーフを描いた作品を卓上静物と定義したいと思っている。古くから花鳥風月と呼ばれる日本画はそういう意味では西洋の卓上ではない空間が表現されているので、単なる静物画の枠には入らない独自の世界観があって更に難しい。

以下に掲載した数点の作品は「卓上静物」であることを意識して描いたものである。

収 獲

■綿の実

スーパーには無い野菜達

■家の近くに週の何日かだけ京都から自家製の野菜を車に積んで売りに来る老夫婦がいる。
トタン拭きのお世辞にでも立派な店構えではないか、持ち込まれる野菜は都会のスーパーなどでは見掛けることのない、つまり絵を描く者にとっては宝の山なのだ。
不定期なので運が良ければ珍しいモチーフをゲットすることができる。最近では顔見知りになって「栗は有る?」と尋ねるともうすぐ成ると言うので、枝付きの栗を頼んでおいたところ電話で届いたことを知らせてくれた。
店の老夫婦にとって絵のモチーフは綺麗でない方がよいと説明しても、いまいち伝わらないみたいだが、どうにか私が絵描きであることだけは解かってくれたみたいである。