■風景は自然の中だけに有るものではない。
■私にとって風景以外のものを描いても、それは風景の切り取りで、何等かのメッセージの発信することには変わりがないと思っています。
■白い雪景色を好んで描いていると、花も白い色を選んでしまいます。別に手持ちの絵の具が無いわけではなく(笑)私にとって「白」は永遠の憧れの色なのです。ですが白を色と言えるのかと言えば疑問でもありますが。しかし、絵画だけでなくあらゆる分野でも白い色は重要な役目を果たしていることは間違いがありません。いわば色彩の中では最も基本になる色ではないかと私は考えます。
水墨画の世界でも墨と紙の白い部分で表現しますが、透明水彩画でも同様に、白いものは紙そのものの白を生かして描くことを基本にします。ガッシュ(不透明水彩)の様に白を使わない為には若干のマイナスの計算も必要で、そうしなければ白を生かした水彩画は描けないように思います。 つまり紙の白さを生かさなければ、自動的に画面全体の色調も暗く濁り、透明水彩画の命である色調の透明感が失われます。故に私の描く作品にとって大事なテーマが白い絵を描くことなのです。
では以下静物の作品をこちらから順次ご覧ください。
■卓上静物の頁へ移動する■
素描淡彩画(スケッチ)
■私は基本的にスケッチ画と本画(作品)とは別なものだと考えています。描き手描いたものは作品には違いないのでしょうが、綺麗な水が大量に必要となることや画面サイズの制約等で、現場で描けるのは上のスケッチ程度になります。本来は情報収集の為の素描なのですが、スケッチもそれなりに気楽に描いた良さが出来ていれば、敢えて淡彩画の作品として公開する場合もあります。